彼女が俺を好きな理由 ~未来をふたりで~
「本当に?翔ちゃんは受験、こっちの大学受けるんだよね?おばさんっ!!」
一週間前、私は翔ちゃんのお母さんに翔ちゃんの進学先を問いただしていた。
「加奈ちゃんが心配しなくても、翔太はH大受けるんだって言ってたわよ?」
おばさんが言うんなら間違いないって、そう思って、安堵のため息が出た。
本当にホッとした顔をしてたみたいで、おばさんが呆れた顔をして笑った。
「本当に翔太のどこがそんなにいいのかしらねぇ…」
「やだ、おばさん!問題発言だよ~!翔ちゃんはかっこいいだけじゃなくて、頭も良いし、運動も出来るし。まぁ、ちょっと口は悪いけどそれは私にだけだし!」
「はいはい、翔太は加奈ちゃんが大好きだもんね。相思相愛。ご馳走様!」
おばさんの言葉にちょっと顔が赤くなってしまった。