cherry
「そんな、高校生の男と女が一緒に暮らすなんて、普通に考えてやばいだろ!?」

拓也が、顔を赤くしながら言った。

「はぁ~?拓也、そんなこと!?まあ、大丈夫でしょー!」

「澪は、軽すぎなんだよ!」

拓也は、むすっとして、顔を横に向けた。

「てかさ、拓也お母さんみたい!」

亜理紗のつっこみで、みんなが爆笑した。

もちろん、瞬も。

だんだんと、さっきの暗い雰囲気はなくなり、明るくなっていった。

「でも、大丈夫だよ!だって、あたしと瞬は友達なんだから。そんなん、ありえないしー!」

ふざけた感じで、あたしは言った―

はずだったのに、あたしの一言で、また、しんとなってしまった。



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