cherry
・・・終始無言のあたし達。

「あれっ!?何で、高橋先生がここに・・・?」

さっきまで、怒っていたかと思えば、今は驚いている。

なんなんだよ・・・

「今日は、生徒の見回りに来ていたんだ。この海には、生徒達がよく遊びに来るからね。でも、今日見回りに来て、本当に良かったよ。」

先生は、あたし達の方を見て、にこっと笑った。

亜理紗を見ると、顔がゆでだこみたいに、真っ赤だ。

「えっ、えっ!?どういうこと!?」

拓也と瞬は、あたふたしている。

「もう!あんた達は、助けに来るのが遅いのよ!?」

亜理紗がキレた。

「意味分かんねーし!」

負けじと、瞬も言い返す。

はぁ~・・・

この男達は、本当に頼りないというか、何というか・・・

まあ、でも、助かったんだから良かった。

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