cherry
そんな時、男達に襲われかけていたあたし達を、先生は助けてくれた。

その時あたしは、すごく緊張したし、すごく嬉しかった。

先生に助けてもらえたなら、男達に捕まっても良かったとも思った。

こうして、どんどん先生に惹かれていったんだ―。



「そうだったんだ・・・」

澪がぼそっとつぶやいた。

「でも、教えてくれればよかったのに~」

親友のあたしにも話してくれなかったのは、ちょっと悲しかった。

「そんな、先生を好きなんて、恥ずかしくて言えないよ・・・」

「そんなことないよ!相手がどんな人だって、好きな気持ちに変わりはないんだから!だから、亜理紗も恥ずかしがる必要ないよ。」

「咲良~!」

亜理紗は、目に涙を溜めていた。

きっと、今まで辛かったんだろうな・・・

亜理紗は、すぐに溜め込むんだから。

「亜理紗、これからは、なんでもあたし達に相談してよね!」

「うん!」

亜理紗は、笑顔で答えた。

「ところで、亜理紗は今、先生のことどう思ってるの?」




< 158 / 218 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop