cherry
「えっとね・・・

最初はね、見てるだけでよかったの。

でも、日に日に募ってどうしようもなくなって、いつの間にか全部欲しくなってた。

話し掛けることさえ出来ずに、可愛い子や、積極的な子をいつもうやんでばかりでさ。」

亜理紗が、悲しそうに話してくれた。

「そっか・・・亜理紗、本気なんだね。」

ぼそっと、澪がつぶやいた。

「うん・・・夢の中でなら、先生はあたしの隣で笑ってくれるのに・・・

諦めることなんて、出来なくて、奇跡信じてみるんだ。

こんな気持ちになるなら、気づかなきゃよかったよ。

先生を好きだって・・・」

亜理紗の話を聞いているうちに、なんだかあたしまで悲しくなってきた。






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