cherry
教室へ戻ると、いちばんに亜理紗と澪に声を掛けられた。

「咲良!どうしたの!体調悪いの!?」

2人が慌てている。

「えっ!?そんなことないよ。あたし、何かおかしい?」

「なにかおかしいって・・・顔色がすごく悪いし、辛そうだし。咲良・・・絶対、何かあったでしょ!?」

亜理紗が、真剣な顔で聞いてきた。

「そうだよ!あたし達、親友なんだから・・・だから、何でも話してよ!」

澪が悲しそうに言った。

「うん。じゃあ、2人にだけは話すね。」

一呼吸置いてから、ゆっくりと話し始めた。

「あたし、今日図書室に行ったの。そしたら、外から話し声が聞こえてきて、窓から見てみたら、瞬と拓也が2人で話してたの。」

そこまで、話すと、澪の顔が一気に曇った。

えっ・・・?

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