cherry
バトンは、あっという間に渡り、瞬が走り出した。

次はあたしの番。

「頑張れよ~!」

バトンを瞬から渡された。

そして、どんどん走って行き、拓也にバトンを渡した。

拓也は、すごいスピードで走り出した。

男子で一番とは聞いていたけど、ここまで速いとびっくりだ。

そして、拓也が走り終わった瞬間―

「速いぞ!この調子だったら、絶対赤組が勝つだろうな。」

先生からべた褒めされ、みんなのやる気も高まった。

今日の練習は、タイムを計っただけで終わった。

「咲良~!お疲れ!」

拓也が走ってこっちに来た。

「拓也!すごい走るの速かったね~!びっくりしたよ!」

「でも、咲良も意外と速かったな!」

意外との部分を強調して言ってきた。

「意外とって何よ~!?」

「嘘だって!咲良、女子の中で一番速いじゃん!」

「そ、そうかな~?」

笑顔で言う拓也に、少し照れて顔が火照った。







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