cherry
そして、体育祭の準備は着々と進んで行った。

いよいよ明日は、体育祭。

「咲良!帰るぞー!」

「あっ、うん。待って~!」

ちょっと前までは、5人で帰っていたけど、最近は自然と拓也と2人で帰るようになった。

「咲良ちゃん!」

聞き覚えのない声。

見ると、他のクラスの女子の4~5人があたしを手招きしていた。

「な、何・・・?」

少し動揺しながらも、普通に答えた。

「あのね・・・咲良ちゃんって、拓也くんと付き合ってるの・・・?」

はっ!?

驚きで、しばらく声が出せないでいた。

「えっ!やっぱり、本当だった?」

何も話さないあたしに、不安そうに聞いてきた。
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