cherry
そして、再びキスをした。

さっきのキスとはまた違った、長い長い、優しいキス。

花火の下で、キスするあたし達。

すごく、ロマンチックな光景だった。

「「キャー!」」

みんなの声が、外から良く聞こえてきた。

恥ずかしいと思うあたしとは、対照的に、拓也は止めずに、みんなに見せ付けるように長いキスをした。

そして、花火が終わると、2人で手を繋いで学校から出た。

来たときは怖いと思った道も、手を繋いでいると、自然と安心できた。

手を繋いでいるだけで、心が通じ合っているような気がした。

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