下僕主とツンデレ超えた召喚物
暇なときは寝るに限るーと瞼を閉じたときだった。
ノックの音。
コンコンが二回。
朝っぱらから誰が来たんだか、時計みれば六時だし、出るのが面倒なので居留守を使うことにした。
――のだが。
カチャリ、と扉があいた。
「っっ!」
びびる。
鍵かけてたのになんでっ、と布団ひっぺがえして入ってきた奴を見れば。
「ラグ……ナ?」
「……………」
らしき人物が眠そうな顔をしてそこにいた。
アニメーションにしたら、ふよふよと眠いマークが出るぐらいに気だるい感じのラグナだが。
「なに、その格好……」
一夜にして変化を遂げていた。
服はその人のイメージを変えると言うが、凛々しく夜空の王と言える王子様みたいな服装を脱いで今ラグナが着ていたのは黒のスーツ。