下僕主とツンデレ超えた召喚物


スーツといっても、サラリーマンのようにきりっとしていない。


明らかなおしゃれ要素が混ざるスーツ。


手足が長すぎて、長身細身がより強調されていた。

ネクタイをせずに第二ボタンまであけたシャツの間から鎖骨と胸板が見えて、片翼のシルバーアクセを首から下げていた。


おまけに指輪。ごっついシルバーリングで、ネックレスとお揃いかブラックオキニスを包むような羽の銀細工(リング)。


左目の赤い眼帯はそのままだが、髪型も微妙に整えられているというか。


「な、なにやってたんだ」


ベッドから出てラグナに近づく――ことはできなかった。


うげっ、と鼻を押さえて下がる。


「酒くさっ」


「……、傷つくな。そうあからさまだと」


< 103 / 319 >

この作品をシェア

pagetop