下僕主とツンデレ超えた召喚物


ならば隠したいのはもっと奥深く――瞳なんだろうが、瞼が邪魔して見せてくれない。


「眼帯、外していいの?」

「寝るのには邪魔だ」


至極まっとうな意見。どうやら眼帯には神秘的な意味はないそうだ。左目隠蔽だなんてちょっと期待していた前の自分にイラつきさえもする。


眼帯も脱ぎ捨てられたジャケットの上に置かれて、あとはいいかとラグナが俺を横切る。


俺の後ろにはベッドがあるわけだが。


「夕方になったら起こしてくれ」


今し方俺が寝ていた場所に、ラグナが入れ替わるようにして入っていた。


ああ、眠そうにしてたもんな。ゆっくりと。


「いやいやいやっ、寝かせねえからな!」


ベッドを叩く。

うざがるような右目で見られたが、引くわけにはいかなかった。


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