下僕主とツンデレ超えた召喚物
「……、なんだ」
「っ、あ、う……あっ」
麻袋に指を向けてぶんぶん振った。
ラグナの「異常者か」みたいな右目線が痛いが、そんなことは構ってられない。
「か、金、ほ、ほほ、宝石……!」
「働いた成果だ、何を驚く」
なんだそんなことか、と呆れたラグナがまた眠る体制に戻って。
「当たり前のように受け止めんじゃねえぇぇ」
俺がそれをさせなかった。
「おいっ、おいぃぃ、一晩だけでどんだけ儲かってんのっ!天職どころか、お前伝説作ってきたんじゃねえの!」
「ああ、よく分かるな。店主が天空宮市ホスト伝説に出てくるゴッドファーザーたる者を君は超えると言っていた」
「誰だよ、それ!い、いや、そんなこと言ってる場合じゃなくて、いくらなんでもおかしいだろっ。お前、もとの世界でホストでもしてたのか!」