下僕主とツンデレ超えた召喚物
試合、いんや死合い。
(一)
“神をも殺せる処刑場”(カルヴァリーラウンド)とは、言ってしまえば賭博地だった。
人間を“賭け品”とした博打場。
賭け品たる人間はそこで戦いを強いられ、賭け主たる人間はそこで大金を使う。
俺が知っているのはその程度のことだ。
というか、普通に生きる奴からすればカルヴァリーラウンドの情報などまったく入らないというのに。
「体術、魔術、召還、その他色々とジャンルを分けて毎日違った試合を楽しめる。
基本は三~五試合制。挑戦者が試合を挑むわけだが、賭け主はこの挑戦者がどこまで勝ち進めるのかを賭ける。
もっとも、召還ジャンルの試合に関しては一回戦目で死ぬ……いや、負ける奴が多くて賭けが成立しなくなっているとかなんとか」