下僕主とツンデレ超えた召喚物


中は俺の部屋よりも広い部屋。内装的には窓なしの荒いレンガであるのに変わりないが。


「お、すげー」


壁に飾られてあった武器に俺は反応した。


挑戦者の控え室なんだろう。剣、ハンマー、棍棒。トンファーや斧とかずいぶんマニアックな武器まである。


「使っていいのかな」


「使えるならばな」


ぎしりと安物の椅子に腰掛けてラグナは目を閉じた。


また寝るのか、よく分かんないが今の俺の興味は武器一本。


魔法部では武器類とは縁遠いし、実剣を持てるなんて。


「よっ、うわ、おもっ」


金具にかけてある剣を手にとる。


金色の鞘に収まったままの剣の先を床につけて、なんとか抜き身にしようとするが。


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