下僕主とツンデレ超えた召喚物
「賭ける――俺たちに全額を入れてこい。誰も賭けはしないだろうからな、規模から考えてもその皮袋の中身百倍の稼ぎは期待できよう」
「ひゃ、百倍って」
「最低でもだ。久々の挑戦者とあって、賭博にも熱気が入っているだろう。
柄悪い連中ばかりだが、一人で行動しても問題あるまい。君は賭け品だからな、賭けをする前に死なれては、それこそ奴らの楽しみが減るから何かされることもない」
「まあそりゃあ安全だけど、いいのか?賭け品が賭けてさ」
「それはあくまでも君(賭け品)が君以外の誰かに賭ける場合だ。例えば、一人目が勝つに君(挑戦者)が賭けて、一人目対戦時にいきなり降参宣言をする。これはいくらなんでも違法だが、君が君に賭ける分には構わないはずだ。
誰も君が勝つとは思ってないから」