下僕主とツンデレ超えた召喚物
「君と縁が繋がっているからこそ作れるものだ。鎖は消してはあるが、首輪は残っているだろう?
主従の関係を利用し、更に君の体の一部を貰っていた。呪いなど好きではないが、まあ、使うことができなかったのは少し残念だ」
「使われなくて安心だよ、こんにゃろー!もうやるんじゃねえぞ、つくんな!俺はお前の物じゃねえんだからな」
「承知している。第一、人間を己が物と見るのは……違うと俺はよく理解している。
ただ約束を破る奴への戒めとして使おうとしただけだ。
逃げないと君は言った。だが、遅すぎると思い俺は約束が破られたと感じた。そのための戒め、約束は守るためにあり、破るためにあるものではないということを教えたくてな。
交わした言葉には責任を持て。痛い目を見れば、人間は初めて“学習”をする生き物であり、二度と同じ過ちをおかさない。
もっとも、全ては俺の思い過ごしだ。君を信頼しきれてなかった俺のな」