下僕主とツンデレ超えた召喚物
「安易に抜くな。渡したのは護身用目的だが、これからの戦闘で抜き身の剣を持っていれば確実に“狙われる”」
「だったら、護身用言う前に最初から剣持たなきゃいいんじゃね」
「丸腰もまた同じだ。格好な的。丸腰は襲ってくださいと言っているとしたら、抜き身の剣を相手に向けるのはかかってきやがれと言うようなものだ。
俺は君を死なせはしないが、自ら火入りする虫みたいな行動をされては俺とて火傷せざるおえない。
君は俺の後ろに。召還者らしく堂々としていればいい。間違っても前に出るな。君が俺を守れるなど自惚れないようにな」
厳しい言い方だった。
でも言っていることは正論。
鞘から抜かずに俺は黙って頷いた。