下僕主とツンデレ超えた召喚物
「ただの人間ではない、か……。だが、所詮は、いや、それでも貴様は“人間”なんだ。
人間が獣にかなうと思わんことだ。獣こそ、大地の王者。
その中でもこれらは、王者の中の覇者である」
「“交わりきらなかった一心三首”(デスペラート・ケルベルス)。
よく従えたものだ。知能あるケルベロスと違い、成長しきれなかったそいつらは人間には懐かないと思ったんだがな」
関心深げな声は、ラグナが本当にそう思っているからなんだろう。
ケルベルスなんて俺は知らない。でも知識量が豊富な奴は俺みたく『三体呼び出した』という強さへの怯えではなく、『出したモノへの関心』を持っているらしい。