下僕主とツンデレ超えた召喚物
完璧な壊し屋。
戦闘でラグナは負け知らずであるのだろう。
先に進む奴の後ろ姿について行けなくなる。
怖いのかもしれない。
目の前にいるのは人を超えた――言っちゃなんだが、俺にとっては神様にも見える。
神様だとしても、殺すことに長けた死に神なんだが。
立ち止まったままなのをラグナに気づかれたか、奴がこちらを振り返ろうとし。
「ぐべっ」
俺は背中から有り得ない衝撃をくらった。
前にぶっ倒れる。
覚えある感触でも、今度はあごをすってしまった。痛い。
目先にはラグナの足があるし何だか俺が奴に物乞いしているみたいでムカつきもあるのだけど。
「て、てめぇ、一度ならず二度までも!」