下僕主とツンデレ超えた召喚物
女だって容赦しねえ。つか、二回目のタックルの方が凄まじいとは一体どういうことか。
殴っても誰も俺を責めはしない、好感度は下がるがもう知るかっ。
――と。
「め、女神様……」
俺の目に映ったのは半泣きのクリアだった。
拳が緩む。
驚きすぎて、立ち上がることも忘れた。
俺をいないものとしたか、半泣きのクリアが駆け足でラグナに抱きついた。
「女神様だ、おんなじ、おんなじ気配がする。わ、わたし、わたし……ずっと待って……」
ポロポロ泣いた彼女は小鳥のように弱々しく見えた。
いきなり抱きついてきた奴でも、泣きながらでは突き放すこともためらわれたかラグナは何もしない。
微かに表情が困り顔だ。
「探して、た……。お礼、言えなかった、から。女神様呼ぶために、ずっと、頑張って……」