下僕主とツンデレ超えた召喚物
ラグナ、俺、お構いなしに完全に自分の世界にいっちゃっている奴。
待ち人にやっと会えたとはこのことか。
女神様。
クリアは確かに言った。
先ほどの話によれば、女神様はクリアの恩人であり、小さい頃から探し続けた人でもあるわけだが。
「誰だ、君は」
当の人はクリアに心当たりがないらしい。
すがる体を離し、泣き顔をまじまじと見てみてもラグナにとっては“見知らぬ女の子”であった。
「わ、私です……っ。ちっちゃいころ、森で妖精、から……助けてくれ、て」
慌てながら身振り手振りでクリアは説明したあと、突然、クリアは俺に振り向いた。
「ちょっ」
馬乗りされた。
体中を触られて、彼女は俺のズボンのポケットで止まる。
何かを見つけて取り出したよう。