下僕主とツンデレ超えた召喚物


「嘘ばかりの世界では何も信じられなくなるが、本当のことばかりではもう何も聞きたくなくなるものだ。

人間は理想を夢見る生物だ。自分には無理だと分かっていても、想いは無限に広がっていく。

世界で一番綺麗なのは、“自分の中の理想”だ。

理想(想う)内ならば綺麗だが、いざ口にすれば現実になる。想っている内が花だとはよく言ったものだ。

空を飛ぶ鳥が綺麗に見えて憧れても、ある奴からしてみれば飛び続けなければならない労力に哀れみを思う。

無知だからこそ綺麗に想えるそこに、わざわざ他人が“一番綺麗な想い”に水差す必要もないだろう。

想い(花)は綺麗に咲いている。知ったところでどうにもならない、会いたいと願っていようとも、“願える内”はまだ希望あるいい花だ」


< 186 / 319 >

この作品をシェア

pagetop