下僕主とツンデレ超えた召喚物


高揚顔ではあはあと息を乱しながら興奮するブロッサムが、ラグナに目を置く。


「たくさんの魔源が渦巻いている。二日、いえ、三日はあなたを出現させたままでいられますわ。

ごめんなさい、ラー。私がもっとあなたに相応しい召還者であれば永遠にあなたをこの世界にいさせてあげられますのに。

――え?そんな、ラー……。会えなくても愛し続けるだなんて。嬉しい、私もあなたと同じ気持ちですわ」


またキスを始めた二人。


ブロッサムに関しては普通に愛するもの同士の一時に見えるが、カルデラ側はただ単に飼い主に甘えているだけにしか見えない。


勝手に“恋愛”としているのはブロッサム側だけなのか。どちらにせよ、光景とブロッサムの思考には薄ら寒さを覚える。


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