下僕主とツンデレ超えた召喚物
「君に分かりやすく言うならば、あのブリュンヒルデの主(先生)並みの魔力を持っているし、戦闘経験も豊富だろう。
俺を……ただの人間とは見なかった。中身を真っ先に見透かし、かつ、カルデラを従えているだけでも凄いだろう。
もっとも、強すぎるモノを下に置いたことで脳の神経が何本か切れているみたいだが」
言うラグナの先には、ドラゴンといちゃいちゃする女。確かにどこかおかしい感じがした。
ラー、ラー、と何度もドラゴンの名前を口にして、戦闘中というのを忘れたか。
【降れ、もげた翼の槍羽よ】
ラグナが好機として、第一手を取った。
カルデラの頭上が歪む。水面の波紋が空中で置き、光り輝く細かな矢がカルデラ共にブロッサムにも降ったが。
「ラー、ああ、守ってくれるのね」
四枚羽を広げたドラゴン相手にはバラのトゲ以下の役割しか果たさなかった。