下僕主とツンデレ超えた召喚物
自然の神秘を倍速で目にした。
小さなものが成長する様子。
種から芽が出、芽からツタが伸び、ツタから葉が生える。
一気にと名の付く光景は見慣れない成長、いや、進化であり俺の目は種らの成長を順に追っていく。
アサガオのツタが絡むように、このツタもカルデラに巻きついていた。地に落ちた種さえも同じ。
カルデラの自由を奪っていき成長していく。
「勝った……」
ぼそりと勝利を予期する。
ラグナの狙いはこれかと思い、動けなくなった奴はどうあっては戦闘を放棄せざる終えないと。
「く、あはっ」
俺の考えを笑う女の声がした。
「あは、は、ははっ……!」
おかしいわ、と笑う甲高い声はブロッサムだ。