下僕主とツンデレ超えた召喚物


「その程度、その程度っ。世界樹の種ならばラーの動きも止められたでしょうに、たかだかツタの種しか出せないだなんて。

思い違いでしたわ。私、あなたを過大評価していたみたいですね。ラー、そんな“縛り”己で何とでもできますでしょう?」


【――】


ラーが翼を開く。

それだけでぶちぶちとツタが切れた。


体を動かし、飛んでみせれば早いものだ。


せっかく成長した植物がはらはらと地面に落ちて、雑草以下のゴミになってしまった。


「魔力を持ちすぎても、使う者がこれでは宝の持ち腐れ。お喜びになって、魔導師さん?あなたの血肉は私たちの愛のために活かされるのですから。

三日、三日三日三日!私の指を与えなくても、手も、目も、体を与えなくても、ラーをこの世界にいさせることができる!

強いラーはどうしても召還物(パートナー)ではなく、魔術の一つとしての出現になってしまうの。ご存知?ラーがこの世界で息をするには魔力が少なすぎますの」


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