下僕主とツンデレ超えた召喚物
「どうもこんにちは。いやはや、僕までたどり着くなんて何者かな」
飄々とした蛇みたいな動作で奴――ジャラシーが適度な距離をつめた。
一見すれば優男だが、何故だが帽子の下の目が陰湿に見える。
そんな奴が顎を軽くあげて俺たちを見下すんだ、あまりいい気分じゃない。
「……、聞く前に感じとったらどうだ」
「感じる?何を?」
「お前の前の奴らは皆総じて俺の中身(内)を見通し、警戒した。検討違いか?三人目たる立ち位置にいるならば、お前自身、それなりに強いと思ったんだが」
「……チッ、ムカつくねぇ。なに?自分は強いとか言いたいわけなの。ハッ、おかしいね。まだ戦ってもいないのに、僕が君に劣るとわかるなんて」
「分かるさ、“人間”。お前、なぜこんな場所にいる。お前からは何も感じないんだ」