下僕主とツンデレ超えた召喚物
オレンジの鱗粉を浴びてああなった。
くそ、なんで。と、あの芋虫に目をやって――驚いた。
真っ二つに割れた腹がさも、花開いたように地に落ちて中から――そう、中から新たな命が芽吹いていた。
二枚の色鮮やかな羽。
あげは蝶よりも可憐な色をした羽に、女性の体。
豊満な胸に、引き締まったウェスト。産まれたままの姿とはよく言ったものの、芋虫から産まれた彼女もその通りの“格好”で。
『おっぱいきたーっ』
「オオォ!」
見ていたギャラリーどもが沸き立った。
周りを見れば、席を立ちわーわー騒ぐ男ども。
視線は彼女の胸や尻にいっているみたいだ。
胸のサイズなんか俺は知ったことではないが、あきらかに一般的サイズよりも破格的に上回るし、くびれたウェストになめまわしい尻も魅力的だが――ダメだ、見てられない。