下僕主とツンデレ超えた召喚物
何か感づいたのだろう。いや、逃げ出そうとした俺も悪いけど。
だって仕方がない。超仕方がない。
この戦いの真の目的を俺は……
「換金してこなきゃな、引換券はどうした。大穴一点がけした、大金に早変わりする券は。大穴たる俺たちがこうして勝ったんだ、他の奴らをあざ笑いながら換金できるはずだが?」
「……」
「………」
「…………」
沈黙が怖い。
じいと見られるのが痛い。
「黙っていてもしょうがないぞ。ああなんなら、その口、もらおうか」
「っ、言う!言うから!」
口をわしづかみしようとする奴には待ったをした。思わず、口ない自分を想像しちまったじゃねえか。
でも言っても似たようなことをされてしまうような。でもでも、言わなきゃ口が。