下僕主とツンデレ超えた召喚物
「悩むなら言ってしまえ」
「……、怒らない、か?」
「内容によるが、俺はめったなことでは怒らない」
「なら、賭けてませんでしたー。とかもしも言ったら……」
「冥界に叩き落とす」
「嘘です、はい、嘘っ!」
とか言いつつ、嘘ではなかった。
賭けていない、何せ、賭けるための金を全て落としたんだから。
あのとき、クリアにタックルされた時だろう。落としたあとに、クリアに森に引っ張られた。
急いで戻って探したが、時すでに遅し。
誰かが拾っていきやがった。交番なんて期待しない、きっと別の奴が俺たちの金で適当に賭けたに違いないだろう。
もう遅い、何もかもが遅い。
戦う前に言いたかったが言い出せなかった。だって、冥界にたたき落とされちまう。