下僕主とツンデレ超えた召喚物
「誰でも炎が出せる指輪とか」
「マッチを買った方が合理的だ」
まあ確かにな、と思う。
お洒落なジッポとして買う奴は買うんだろう。
ラグナの興味を引くものは、ネミュレシスの指輪だけみたいだ。
なら、このままネミュレシスの指輪が売られる教会に行くのかと思えば。
「……」
デジャブみたいなこと、ラグナがまた広場の花時計に近寄っていた。
きゃー、バラが似合うわ。は、もう聞きあきたぞ。
じいと花時計を見る奴を真似て見れば。
「ポックルさんじゃん」
「キュー」
二等身人形再び。
茂みからいそいそと現れた。
「キュー、キュー」
ばんざーい、をして何かを訴えるポックルさん。
「この前と、同じポックルさん?」
「ああ。この前はありがとー、と言っている」
ラグナの翻訳つきで納得。