下僕主とツンデレ超えた召喚物


中は教会の神聖さそのままで、一見すればこれからミサでもやるがごとく変わらないものだった。



大きな女神像にステンドグラス。

均一に並べられた長いすにまばらな人たち。


誰もが金持ってそうだなぁという佇まいの中、一人場違いな奴がいた。


「あ、コットン君だ」


俺とて制服着た場違い君だ、あいつだってよく目立つ。


しかもか、横に召還物(鳥人)を連れているのだから。


「ミント、なんでお前」


ここにいんだと近づいて、もう一人顔見知りがいた。


「二人ともこんにちはー、は?挨拶は大切なのよー」


テレサ先生だ。

杖を横に置き、足を組んでミントの横に座っていた。


「そうですね、先生。こんにちは、コットン君」


「いやいやいや、まずは説明してくれ」


「説明なんかいらないでしょー。ここにいる以上、指輪目的なんだからねー」


「あ、僕はたまたま先生にアーダーを見せに来たら、ついでだから見ていきなさいよってここにいるんだ」


「ギー」


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