下僕主とツンデレ超えた召喚物


なんなんだ、この差は。


俺の時はあんないたずらっ子だったのに、今や可愛い人形同然じゃないか。


「ほら、アーダー。ポックルさんだよ」


鎖(絆)を繋いだのアーダーにポックルさんを見せるミント。


アーダーが興味ありげに主の手にあるものを眺める。ポックルさんも興味深々で。


「そうだ。ポックルさん、アーダーの羽で休むといいよ。気持ちいいんだ」


アーダーの肩羽にポックルさんを乗せるミントの幼さつうか無邪気さに、廃れた俺の心をなごませやがる。


この前、あんな戦いがあったんだ今のこのワンシーンに平穏を感じてしまう。


羽にすっぽり埋もれるなり、すーすー寝息を立てたポックルさん。マジで気持ち良さそうだ。


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