下僕主とツンデレ超えた召喚物


「また、成長したな」


「え?」


「アーダーに関してだ、君は才能があるのか、アーダーの進化がよく分かる。大神官ランクもすぐそこかもな」


「あらー、よく分かりますね。ミント君は私の教え子でも優しさナンバーワン、ツーを競う子ですから。

アーダーは丁度良かったわー。ミント君からしばらく目が離せなくってね、どうアーダーを成長させるのかを」


「そんな……、僕は何も。アーダーといるのは楽しいから進化とかそんなのなくたって」


期待の的は、照れて縮こまる。


……なんだか、嫉妬した。


俺だって本当だったら、普通に召還できたんだ。なのに、こいつが。


横目でラグナを見るが――考えが一変した。


アーダーといられるだけでと、言ったミント。

俺も、そんな風に思っちまった。


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