下僕主とツンデレ超えた召喚物
最初は、すぐに奴の探し物を見つけて首輪つきから解放されたいと思ったのに。
いざ目の前、これからネミュレシスの指輪があるとなるとなんだか妙な気持ちになる。
別れを受け入れられるだろうか。
「っ……」
「どうかしたのか」
「あ、やっ……。そういや、お前。どうやってネミュレシスの指輪を手に入れんの。金ねえのに」
「手に入れた者から少し借りる。言っただろう、見るだけで指輪の仕組みを解読できようと。
触れられるならばなおのこと良し。来て損はない、もしくはそこの先生が落札した場合にも拝借願いたい」
「見る分にはいいわよー。私も落札する気満々だからー」
「先生、金持っているんですか……」
「やあね、コットン君。きっちりと稼いできたわよー。ブリュンの世界に行って手に入れたアイテムを闇市……あ、ううん、いいえ、うんうん、売買してそれなりに稼いできたのよー」