下僕主とツンデレ超えた召喚物


途中、どもった部分が気になるが、先生がマジでネミュレシスの指輪を落札するのは本当らしい。



「落札できますかね、つか、いくらになんだろ」


「さあー、かなり貯蓄したけど。んー、なかなかの大金持ちばかりが集まっているから、先生も不安だわー。

でも、伝説のゴットファーザーを見れて幸せかもー」


「いんのっ、ゴットファーザー!」


どこどこと辺りを見回す前に――チリチリンとベルの音が鳴った。


ベルした方を見れば、そこには初老の男性が白いタキシードを着てベルを鳴らしていた。


「皆様、本日はようこそおいでくださいました」


静まり返る教会内。


「あなた方は選ばれた人間、そう、世界一の幸福を得ることが出来る選ばれた人々なのです。

それを可能にする夢からの産物にご登場いただきましょう」


からからとショーウィンドーにのった指輪が赤いドレスの女性によって運ばれてくる。


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