下僕主とツンデレ超えた召喚物
「う、うわ」
「きゃあっ」
ここにいる者たちが異常を察しし、逃げ始めた。
良き判断だ。
だって立ち上がった客についで、椅子が風であちらこちらと飛ぶのだから。
「ブリュン!」
女性客に当たろうとした椅子を赤い閃光が一閃する。
次に俺たち。
俺たちの前にたったブリュンが赤い盾を前に出しただけで風や椅子の影響を受けなくなった。
赤い結界でもあるように誰もが無傷。
盾で隠れていない前の様子を見れば、何かが召還されようとしていた。
ジャラシーはただの人間だ、それがこんな強大で派手な演出を産ませる“何か”を召還しようとしている。
ネミュレシスの指輪に偽りなし。願いを叶えるために呼ばれたものは――