下僕主とツンデレ超えた召喚物
そうこうしている内に、気が立ったジャラシーは。
「“壊れろ”!」
外すために指輪にそう命じていた。
ぴきり、と指輪が音をたてて壊れる。
砂になるぐらいに細かに分裂して、さらさらと砂時計のようにジャラシーの足元に落ちていった。
それを踏みつけるジャラシーはもう頭に血が登りすぎて手がつけられない。
「まずいわね、ラグナレクさん、ブリュン」
『マスター、奴は“媒体”をラグナレクに絞っております』
「ちっ、俺より強い奴はこの学園内にいるか」
「いないわねー、いたとしても戦えば学園内が滅茶苦茶になる魔法合戦になっちゃうわ」
「自分たちで何とかしろということか」