下僕主とツンデレ超えた召喚物
「俺はお前を支える。何が何でも、力になんなくても。せめて、一緒にいてやるぐらいのことはしてやるから、だから――!」
もう涙を流すのはやめた。
「辛いのを隠すんじゃねえよ……」
「……、ああ」
「辛いとき、辛くないようにしてやっからよ」
「そうだな」
「ふらつくほどの足で一人で立つな」
「しっかりと支えてほしいものだ」
「“頼んでいいんだぞ”、お前は人間なんだから」
「……、分かったよ」
ラグナの体重がずっしりときた。
頼んだ、と無言で言われたようで俺は歯をくいしばり、ボロボロの体をしっかりと支える。
続く攻撃もラグナが俺をかばい。俺がラグナを補助する形で倒れやしない要塞となる。
時間が経つにつれて床上のバラの絵柄も大きくなっていった。
【……】