下僕主とツンデレ超えた召喚物
何も起こらないことに、なにが“起こったのか”。と困惑する目がかすかな変化をとった。
ミントの体が発光している。金色の光に包まれていて、ミントとてそれを感知して自分の体を見ていた。
その後も、人形はミントに攻撃をするが――変わらない。
イラついたか、俺たちにも攻撃しても――何も起きなかった。
「クッ、とんだものに進化したものだ」
ラグナの言葉。
幸いなる誤算とも言いたげに笑い、後ろを振り向く。
俺も続けてみれば。
「ギー」
金色に光る一体の生物が、天に吠えていた。
翼が四枚になり、二本足で立っていた鳥人が四本足の獣になる。
槍をめいたながい尻尾をくねらせ、とがったくちばしを開き、鷹よりも響く音色で鳴いていた。