下僕主とツンデレ超えた召喚物


「想いと思い出と。深く願え、会いたいと。形なきモノはどんな場所もすり抜け届くものだから」


詩人みたく言うラグナにクリアは頷いた。


会いたい。その気持ちが場の状況を無視させて、己自身に没頭させる。


「聞こえるように“想ってみろ”」


「はい」



神様に祈るようにクリアが目を瞑る。


懇願ではなく、祈り。


会いたいですと言っているのが目に見て分かった。


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