下僕主とツンデレ超えた召喚物
「指輪を道としたか、道理で余を召還できたわけだ。のう、“神々の黄昏”」
「指輪に俺の願いを詰め、その子の想いもあった。呼べるかどうかは半信半疑だったが……来たならば、早々に働いてほしい」
「偉くなったものだなぁ、ラグナレク。余を働かせるなどと。まあよい、つまらぬティータイムをしていたところだ、少しばかり戯れてやろう」
にぃと笑う女神様と目が合った。すがるクリアを俺に預けて、目を向けるはあの人形に。
「ラグナ、あの人……」
「前に話したババアだ。そうして、その子の会いたがっていた女神様。全ての世界の敵にもなる力を持つ反面、全世界の守護者ともなれる万能たる完璧。
“世界の終焉たる災厄”(ラグナロク)。俺が知る限りで一番の強者だ」