下僕主とツンデレ超えた召喚物


「いいものを見せてもらった。それに、いや、なかなか、どうして。そなた、目に力が入っているではないか。

全てのモノに期待しなかったそなたがな。いい出会いでもあったかえ?」


分かりきった顔でこちらを見られた。


相変わらずの美麗さに息を呑んでしまう。


ラグナの目に力が?と思い見てみれば。


「おまえ、なんか」


「黙れ……!」


最初と比べて、表情(感情)があるように見えると最後まで言わせてもらえなかった。


「皆して俺を見るな。第一、ラグナロク、この世界は――」


と、言う前に、女神様がラグナの懐に手をついた。


にやりと笑い、懐からあるものを出す。


「キュー」


鳴いたポックルさん。さながら、それは彼のだと訴えているようだった。


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