下僕主とツンデレ超えた召喚物
「“神々の黄昏”(ラグナレク)、そう呼ばれている」
「ラグナ、レク」
「流石は“世界殺し”、ぴったりの名前があるのねー」
奴の名前を聞いて、改めて先生は感心していた。
「大変なモノが来てしまったわね。嫌だわー、嵐が来ちゃう」
「嵐など呼ぶ気もない」
「呼べるのに呼ばないのね。コットン君、害がありまくりな彼だけど、悪い噂はもうないみたいだからー、安心して協力して大丈夫よ。
というか、協力して彼に帰ってもらわなきゃ、あなたの“本当に呼ぶべきモノが呼べない”から」
「は、えっ」
嫌とは言えないの奴のセリフの意味を理解した。
確かにこいつがいる限り、俺は召喚を行使できない。
いくら主従関係が逆転していても、盟約はこいつと結ばれているんだ。