下僕主とツンデレ超えた召喚物


言う奴の襟首を近づいてを掴んだ。


「さよならなんかしねえからな……!」


持ったまま俺は怒る。

本当ならば殴りたいが、そんなことをしては話にならない。


「俺はぜってーさよならなんかしない。今に見てろ、お前の首に首輪つけてやるからなっ」


襟首から手を離したのは力が入らなかったため。


「いつか絶対、お前を召還してやる。正規で、本来あるべき形で……!そん時は見てろよ。いっぱっ、いっぱい、こき使ってやるからな!」


指差し宣言した。


俺の精一杯の別れの仕方だ。


またねと呼べる別れかた。さよならなんて言わせない、だって一度は一緒にいちまったんだから。



俺の宣言に驚いたままの奴だったが、やがてはふっと笑い。


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