下僕主とツンデレ超えた召喚物
強制的な協力。
互いに嫌とは言えない。
とんだ貧乏くじを引いた気分だが、よく考えればすげえことじゃねえかと思う。
“世界殺しの魔導師”。先生がそう言うからには、それに相違ない力を奴はもっているんだろう。
近くで俺はそれを“体験”できる時がくるかもしれない。
楽しみも交えていた。
強いものを見られる楽しみ。
「協力してやる、ありがたく思え」
握手のつもりで手を出したが、奴はスルーしてドアノブに手をかけた。
扉をあければ、廊下。
振り返ったと思ったら、俺にではなく先生に対して。
「邪魔をした、失礼する」
「はーい、頑張ってね」
俺と奴に対して先生は言ってくれるが……あれは絶対に面白がっている顔だ。