下僕主とツンデレ超えた召喚物


「得はするがいい思いはしない。得した分、損をすることもあるため、俺は極力人とは関わりたくないんだ。

うるさいのは嫌いだ、質問攻めも嫌だな。あまり自分の素性は知られたくない」


「だから嘘しか言わないんだな」


「嘘でも真実になる。嘘だと言った本人にバレなければ、永遠と嘘は本物のままで居続けるだろう」


「だまし続けるってことじゃねえか」


「それがその人のためならば構わないだろう?」



ん、と思う。

確かにと感じたあたり、嘘も悪いことばかりじゃないが。


「ラグナが言うと信憑性薄いなぁ。詐欺師が結婚しようって言ってるみてぇ」


「酷い例えだな。ところで、この辺りの状況について教えてもらえるか」


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