下僕主とツンデレ超えた召喚物
中央広場に入ったところでラグナは言う。
中央広場と言っても、天空宮学園の真ん中にこの広場があるわけじゃない。
あくまでここは魔法部区画の真ん中。
天空宮学園はそれぞれ専門とする場所が区画整理されている。
それぞれの部門の情報が漏洩しないようにと、行き来するにも許可が必要だったりとセキュリティーが重いのだ。
俺の専行する召喚科は魔法部に入る。
よって俺が来たこの中央広場は魔法部たちの者で賑わう憩いの広場なんだが、今の時期はちょっとしたイベントがある。
広場の真ん中にはでっかい花時計。
時を合わせるのはバラたちの仕事だ。ツルをからめあわせて、短針長針を作る。
今の時刻は十二時ちょいすぎ。昼休み時だ、もっとも多くの生徒がここで昼食をとったりするが、今は食べるのも後回しになるほど彼らは忙しいらしい。