下僕主とツンデレ超えた召喚物
丸い手を持ち動かす。痛かったか、キューキューとポックルさんが鳴き始めた。
「やめろって」
ラグナからポックルさんを救出する。
キューと涙目のポックルさんは震え続けていた。
「本当に、生物なんだな。人形に魂でも埋め込んでいるのかと思った」
「生物だろうと何だろうが、そいつが嫌がることはすんな。生きていないものでも大切に扱えよっ。
『壊れたらまた直せばいい』じゃ、もう手遅れの時だってある――いや、そんな心構えすらも“意思”があるなら絶対に思うな!」
「……」
無表情のラグナは何を感じたか、ポックルさんが落としたトンカチを拾い上げて、落とし主に差し出した。
「すまなかった」
「え……」